上野の国立科学博物館・大アマゾン展へ行って来た2
上野の国立科学博物館・大アマゾン展へ行って来た1 ← の続きです!
1ページにまとめるとスマホで見た場合、読み込み激遅くなるから2ページに分けました。
大アマゾン展@アマゾンの昆虫
南米大陸のアマゾン川流域は極めて多様な昆虫相が見られるが全貌が解明されているわけではなく、
- 構造色が注目されているモルフォチョウ
- 透明ばねを持つスカシジャノメ等アマゾン特有のチョウ・ガ
- 巨大カブトムシ
- 巨大カミキリムシ
の「4つの郡」に焦点を当てて展示を行う主旨の説明書きがありました。
アマゾンの昆虫@アマゾン特有のチョウ・ガ
アマゾン川流域に生息するスカシジャノメをはじめとする、透明ばねを持ついくつかの種は、この地域の独自性を示していて、翅は膜面の微細構造によって太陽光の反射が抑制され、天敵の攻撃を免れるカモフラージュの機能があると考えられてるとの説明書きがあった。
スカシジャノメの標本。透明な翅をもつジャノメチョウの仲間で、前後翅は特に透明度が高く、光の反射を抑える微細構造(モスアイ構造)を持っていて、森の中では極めて見つけにくいそうだ。
因みに三菱レイヨン(株)が神奈川科学技術アカデミーと共同でモスアイ構造の原理を応用したモスマイトフィルムを開発し、様々なディスプレイ表面での反射低減用途に使われているそうだ。
つまり今使ってるPCやスマホの画面も、このスカシジャノメの翅の構造を応用した技術が使われてるかも知れないって事ですね。
グランディオルトンボマダラとウラスカシマダラ等の標本の展示。
スカシシジミタテハとタテハチョウの仲間の標本。九州にいたから昔はよく昆虫採取してましたなぁ。。チョウと言えば鱗粉が手に着くのが嫌だった記憶がある。
アマゾン特有のチョウとガの標本展示。
ナンベイオオヤガの標本。南米旅行者のブログ等で何度か見たけど、実物見るとでかくて怖い・・。絶対手に取りたくないわw
左はウラニアツバメガの標本。右はモルフォチョウの標本で、中南米特有の華麗なチョウとして古くから注目され、メタリックブルーに輝く「構造色」が特徴のチョウで、30種前後に分類されてるそうだ。
オーロラモルフォとポルスチモルフォチョウ、ミズアオモルフォ、アナクシビアアモルフォの標本。
こちらはミズアオモルフォチョウとアドニスモルフォチョウの展示。
Youtubeにうぷられてる動画、綺麗ですね!ってか標本の開封動画もあったw (自身で日本語、英語等で検索してね!)
その他、アマゾン特有のモルフォ蝶の標本。個人的に「綺麗」の一言に尽きる。
キプリスモルフォ蝶とダイダミアモルフォ、ペレイデスモルフォ、ヘレノールモルフォの標本。
アマゾンの昆虫@アマゾンの巨大カブトムシ
世界最大の甲虫として有名なヘラクレスオオカブトムシ以外にも、亜種や巨大なゾウカブトムシが生息していて、日本のカブトムシと同様夜間に活発に飛翔すると説明書きにありました。
子供の頃図鑑でしか見た事がないヘラクレスオオカブトムシの標本が目の前に!
アマゾンの巨大カブトムシと日本のカブトムシの比較標本と、ラミレスゾウカブトムシの標本。僕からみたらでかく感じるけど、もし現地で育ってたら、もしくは長期滞在してたら、このサイズが昆虫の普通サイズに感じて違和感無くなるんだろうなw
アマゾンの昆虫@アマゾンの巨大カミキリムシ
アマゾンには世界一巨大なカミキリムシ、タイタンオオウスバカミキリやオオキバウスバカミキリ等巨大なカミキリムシが生息し、いずれも3対の脚の先端がハート形に広がっており、その接地部分には吸着機能を持つと思われる微毛が生えていると説明書きがありました。
巨大カミキリムシ、タイタンオオウスバカミキリとオオキバウスバカミキリの標本。
オオキバウスバカミキリの標本。とにかくでかくて個人的にグロテスクに感じた。あ、ごめん、カミキリムシにあまり興味ないので淡々としてますw
アマゾンの昆虫@タランチュラ
タランチュラは俗称で、特にオオツチグモ科のクモを指し、世界の熱帯地域から知られる980種のうち65%が新大陸に生息しており、ブラジルには約200種が記録されていて、大型のものは体長10㎝にもなるが、毒性は低いが毒量が多いのが特徴だと説明書きがありました。
日本でも爬虫類、昆虫類を扱ってるペットショップで見る事が出来るタランチュラ。
刺されたら痛そうだ。。ってかよく○○VS○○の動画とか捕獲動画とかうぷられてるけど、観てるだけでも面白いですなw
まぁ若干のグロさは否めないけど暇な方は検索してみてはいかが?w
アマゾンのジャングル
このアマゾンのジャングルを模したジオラマに、シロアリ塚や着生植物、板根、絞殺しの木等アマゾンのジャングルならではの特徴が集約されているそうだ。
まぁアマゾンの密林、ジャングルを模したジオラマです。
うん。絶対一人じゃ入って行けないし、そんな勇気ないわw
アマゾンの密林、ジャングルの紹介動画とアリ塚のジオラマ。
アマゾン川の生き物@魚類
アマゾン川は魚類の種多様性が大きな場所で、3000種を超える淡水魚が生息していて、特にナマズやカラシンの種類が非常に多いそうだ。
アマゾン川の生き物@カワイルカ・ピラルクー
アマゾン川の生き物展の風景と、世界のカワイルカの分布と紹介。
アマゾンカワイルカの全身骨格。川だけど海性哺乳類の全身骨格見たのは、くどいけど、ドイツのフランクフルトにあるゼンケンベルグ自然博物館以来だ。
ラプラタカワイルカとガンジスカワイルカの頭骨。ヨウスコウカワイルカが絶滅した可能性大なのが残念ですね・・。
アマゾンの巨大な淡水魚として有名なピラルクー。でっかい水槽でアロワナ等含め、飼ってる人いますね。 あと、来場者曰く、肉は美味しいらしいですw 調べたら捕獲制限はあるものの、普通に食用として食べられてますねw
ナマズ類の宝庫アマゾン、その他の魚類
アマゾン川にはナマズの仲間が多く生息するが、ガリバー・プレコを含むロリカリア科が約700種、ブラウン・ホプロを含むカッリクティス科が約160種類知られていて、さらにまだ新種が多く残っているそうだ。
アマゾン川に生息する巨大な淡水魚の剥製。
デンキウナギとキャッとフィッシュの剥製標本。
レッドテール・キャットフィッシュとアマゾン川の巨大な淡水魚、ナマズ類の剥製。
オキシドラスの頭部と巨大な淡水魚、コロソマの剥製。
ブラウン・ホプロとブラック・ピラニアの標本。
ガリバー・プレコとピラニア・ナッテリー。僕らが通常認識しているピラニアとはこのナッテリーですね。熱帯魚屋でも普通に見かける事出来ますね。
アイスポット・シクリッドと、ピラニア以上に怖い肉食魚のブルーカンディルの剥製。アマゾンの魚釣りで人気のピーコック・バスは見かけなかったなぁ・・。
アマゾン川の生き物展、ドルフィンナイフとヴァンデリアの一種の剥製。
アマゾン・リーフフィッシュとパイクシクリッドの一種の剥製の標本。
肺を持つミナミアメリカハイギョという古代魚とポタモトリゴンという淡水エイの一種。因みに関係ないけどもっとも巨大な淡水エイはタイのプラークラベーンでTVでも紹介されてましたね。
大アマゾン展@アマゾンの菌類の標本展示
菌類は植物や動物と違って肉眼で確認する事が難しく、カビや酵母が何種類存在するか等ほとんど分からないが、「きのこ」だけは例外的に肉眼で見る事が出来る。
だけど、見れるのはきのこが胞子を作る為の特殊な器官である「子実体」が発生する時だけで、それ以外の時期は目に見えない菌糸や胞子の状態で存在する為、アマゾンのきのこの多様性については未だ多くの謎が残ってるそうだ。
アマゾンの菌類の標本展示の様子。
アマゾンの菌類の標本、ノウタケ属とイッポンシメジ属の一種。
チチタケ属とテングタケ属の一種の展示。
アマゾンの菌類の標本展示の様子。うん、地味ですねw 右はコフキサルノコシカケの仲間。
ガイアナガステル属とキクラゲ属の一種の展示。
因みにきのこの世界では不思議な事に、日本とアマゾンにしか分布しないグループという、不思議な分布パターンがあると説明書きにありましたね。
大アマゾン展@アマゾンの水草
アマゾンの水草はアマゾンの特異な水質に適応して生育している為、アマゾンでしか生きられず、水草の多様性はあまり高くないそうで、中流域のマナウス周辺の水草は30種程度で、アマゾン全体でも100種を超えないと推測出来ると説明書きがありました。
アマゾンの水草の展示。水草と聞いて思い浮かべるのは四万十川の川海苔と、子供の頃よく見ていた小川のふちにへばりついていた水草くらいだlol
アマゾンの水草の展示風景。魚やエビも一緒にいるのだけど、日系らしきおばさんが、「これだと水草より魚とエビに目が行っちゃって水草が目立たなくてよくない」的な事を言ってましたw
アマゾンの水草の名前と説明書きがあるけど、僕は名前すら聞いた事がありませんw
水草の種類はともかく、展示はリアリティがあってアマゾンの世界に少しだけど引き込まれました。
これは僕でも知ってるオオオニバスという世界最大の大きさを誇るスイレンの仲間の紹介映像。
様々な装飾品&アマゾンの樹皮布
アマゾン先住民の装飾品の展示ブース。こちらはアマゾンの樹皮布。
アマゾン先住民の装飾品の展示ブース。
こちらは文字通りド迫力の4Kシアターのアマゾン流域紹介の上映です。どうでもいいけど今の2K(FHD)でもPC書き出し大変なのに、4K編集とか今の僕のPC、設備じゃまだ無理w
大アマゾン展@さかなクンのブース
最後についにさかなクンのブースにたどり着きました!アマゾン川調査の過程と、採取したピラニア等を見る事が出来ました。因みに係員曰く、1匹死んで、別の補充したそうですw
さかなクン独自の画風のデッサンと解説もありました。
標本等肩の凝った展示ではなく、気軽に見れる、楽しい展示ブースでした。
ってか絵で楽しげに書いてるけど、剥製・実物見た人はこんな楽しげな印象は受けないでしょうねw
さかなクンが捕獲したピラニア達の展示。、右はレッドコロソマ。
ピラニアの展示。このあたりは熱帯魚屋でも見られる種類が展示されてました。ところでタマゾン川(多摩川)で繁殖してるのはどの種類だろう?
ホワイト・ピラニアとダイヤモンド・ピラニアの展示。
ダイヤモンドイエロー・ピラニアと恐怖の肉食魚、カンディル。遊泳速度意外と早い!
さかなクンが現地調査している過程をまとめた紹介映像とアマゾン白衣です。
大アマゾン展、物販コーナー
最後は物販コーナー。大アマゾン展関連以外の常設コーナーの物品も販売されています。とりあえず1回300円のガチャガチャをまわし、カピバラをゲットしましたw
その他キーホルダーとハンカチ、クリアファイルを購入。時間無いのでブログ記事適当ですが、大アマゾン展の雰囲気が伝わって頂ければ幸いです!
※ 因みにこちらは大アマゾン展観覧後にLomoのfisheye2で記念撮影した写真!ちょっと失敗・・。
上野・国立科学博物館@大アマゾン展のまとめ動画
2015年6月4日、大アマゾン展(The great amazon)のメモ的まとめ動画です! ボカロ1曲分にまとめたかったので、各コマ短めにカットしてますw ニコニコ動画はこちら → 大アマゾン展のまとめ動画
1はこちら → 上野の国立科学博物館・大アマゾン展へ行って来た1