Zorin OS 12をVirtualBoxにインストールし、日本語・中国語・ロシア語入力を行うまでのメモ書き
Zorin OS 12(Linux、Ubuntuの派生ディストリビュージョン)をVirtualBoxにインストールし、日本語・中国語・ロシア語入力を行うまでのメモ書きです。
OBS Studioで画面キャプチャして手順を動画に撮ったのだけど、コーデックが対応していなくて、しかも明後日中国へ行くので、再度取り直す時間がないのでブログにメモ書きしています。
こんな感じで画面録画してたのですけどね!
中国で録画して動画編集してもいいけど、大した内容じゃないし、時間は有限なので、ブログにメモ書きする程度にとどめますw
Zorin OS 12のインストール~初期設定まで
先ずはOracleのVirtualBoxのページからVirtualBoxをダウンロードし、Zorin OS 12のisoイメージもZorin OSの公式サイトからダウンロード。
次にVirtualBoxをホスト(僕の場合Windows 10 Home)へインストールし、仮想マシンを新規作成し、Zorin OS 12をインストール。
このあたりの手順は簡単なので割愛。この時点で「クリップボードの共有」と「ドラッグ&ドロップ」の双方向設定しておくといいかもしれませんね。
まぁでも「クリップボードの共有」は双方向に問題なく出来るけど、Windows10がホストの場合、「ドラッグ&ドロップ」がZorin OS側には出来ないという問題があるので、フォルダで共有したり、何かしら解決する必要があるのですけどね。
画像の通り、素の状態では双方向にクリップボードの内容をコピペは出来るが、ドラッグ&ドロップはZorin OSからWindows側にしか出来ない。
また、双方向でコピペやドラッグ&ドロップをするにはゲスト側、Zorin OSにGuest Additionsのイメージをマウントする必要があります。
VirtualBoxの機能ですが、メニューバーがない場合、「右のCtrl+Home」でメニューが出て来るので、ここからGuest Additions CDイメージの挿入を選択。簡単なのでこれも割愛!
因みにこれは深く考えなくてもいいと思います。双方向でコピペやドラッグ&ドロップする為の儀式ですw
あ、因みにZorin OSは日本語キーボードを選択し、デフォルトの言語を日本語でインストールしている事を前提にメモ書きしてます。
Zorin OSというか、Linuxでのキーボード配列と入力メソッドの違いを理解する~日本語、中国語、ロシア語、直接入力の前書き~
偉そうな書き方してしまったけど、未だに多言語入力が不安定なの?って思えるメッセージ、
「必ず一つだけのインプットメソッドツールをインストールするようにしましょう。」
が入力メソッドの設定画面に出てきたので、ぶっちゃけこの多言語入力の方法のメモが目的といっても過言ではないブログなのです。
これですw
そういえば、僕は昔はMacintoshメインで使ってたけど、それは日本語・中国語入力と表示が問題なく出来てたからであり、決してPhotoshop等デザイン制作に必要なソフトがあったからという理由ではないのです。
Windowsだとそれが出来ずに、日本語Windowsと中国語Windowsそれぞれ別にインストールして利用するか、特定のソフトウェアであれば、Microsoft公式のソフトウェアで何とか中国語を表示させていたような状況でしたね。
※ Windowsは2000とXPでようやくまともに多言語で使えるようになった気がします。あと、Chinese Writerなんて市販ソフトまでありましたねw 僕が使ってたWindows Mobile用の日中・中日辞典の発売元と同じ会社です。
さて、本題のキーボード配列と入力メソッドの違いを理解し、スムーズに日本語・中国語・ロシア語・直接入力の設定を行う前に、部分的に英語になっている箇所を日本語にする事にします。
まず、入力メソッド設定の、更にその前に、画像の「ソフトウェア」を起動し、システムをアップデートしておきます。ついでにおなじみのSynapticパッケージマネージャを検索してインストールしておくといいと思います。
※ Synapticパッケージマネージャというか、Linuxのソフトウェアの管理・インストール方法をAndroidで例えると、
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- リポジトリ ≒ そのディストリビュージョンの公式マーケット
- パッケージ ≒ apk
- パッケージマネージャ ≒ アプリの管理
- PPA ≒ 非公式のapkもしくは非公式マーケットのapk
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とシンプルに考えていいと思います。パッケージは依存関係があり、必要な別のパッケージも教えてくれて、インストール出来ます。
つまるところ、このSynapticパッケージマネージャは「公式マーケット」と「アプリの管理」を担っている、Google Playと同等のソフトウェアです。
設定画面から地域と言語をクリック。この画面をどうやって出すのかについては、単純なので割愛。
この画面でフォーマットをクリックすると、足りないパッケージを自動でインストールする旨のメッセージが出るのでそのままインストール。
メッセージに従いログオフもしくは再起動すると、部分的に英語だった箇所が、ソフトウェアを含めて日本語になっているはずです。
日本語、中国語は入力メソッドをダウンロード、ロシア語はキーボード配列を追加
AndroidでもWindowsでもそうだけど、キーボード配列と入力メソッドは別物で、キーボード配列はあくまでも自分が使っているキーボードの種類を選択する事で、入力方法を決めるものではないのです。
ここを混同しないように注意しないといけません。
つまるところLinuxもWindowsやAndroidと同様、下記の手順で入力を行います。
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- ロシア語はキーボード配列を変更
- 日本語と中国語は入力メソッドのパッケージをダウンロード&インストール
※ Androidで例えると、ATOKやGoogle Pinyinのapkをダウンロード&インストール - 直接入力(アルファベット入力)は入力メソッドのオンオフ
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ロシア語のキーボード配列追加方法は、上の画像使いまわすけど、設定画面から地域と言語をクリックし、入力ソースを追加で完了。
すると、僕のデスクトップ環境では右上にキーボード配列の切り替えがあるのだけど、ここで配列を切り替える事で、ロシア語というかキリル文字が入力出来るようになりました。ロシア語入力設定はこれだけで完了です。
次に日本語と中国語の入力メソッドの追加です。
Synapticパッケージマネージャで、「japanese input」と検索すると候補が出てきます。
インプットメソッド設定の警告どおり、ibus、fcitx、ximのいずれかの日本語入力メソッドを右クリックしてインストール指定し、適用すると、関連するパッケージも一緒にダウンロードされます。
日本語入力で個人的にお勧めなのは、Fcitx、iBus問わず、Mozcですかね~。
※ Fcitx、iBusはLinuxに依存しない入力メソッドの土台となるフレームワークです。各インプットメソッドはこの上で動作します。まぁここは深く考えなくてもいいと思います。
中国語入力は「pinyin」で検索すると出てきますので、インストール指定をします。Google Pinyin入力もありますね。
これだけではまだ使えないので、Fcitxの設定から画面キャプチャのように土台となるキーボード配列が上に来るようにし、恐らく自動でインストールされたであろう不要なインプットメソッドは、下の「-」で取り除きます。
僕の場合、Shuang pinやGoogle以外のpinyin入力もインストールされてたので削除しました。
キーボードを出して、再起動をして反映させる事が出来ますし、入力メソッドの切り替えが出来ます。キーボードが出ない場合、メニューからFcitxをクリックすると起動します。
因みにショートカットで日本語と中国語の入力メソッドの切り替えと入力メソッドのオンオフが出来ます。
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- 日本語と中国語メソッドの切り替え → 「Ctrl+shift」
- 入力メソッドのオンオフ → 「半角・全角キー」もしくは「Ctrl+Space」
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まぁターミナルでコマンド打たなくてもここまでちゃんと動作してくれて、ChromeやFirefoxで動画が視聴でき、LibreOffice、Gimp、Inkscape等が使えてるので、Zorin OSはWindowsのソフトにこだわらなければ実用になると思いますw
※ WineでWindowsのソフトウェア動かせるとはいえ、そんな事するくらいなら僕はWindowsおとなしく使いますけどね。
まぁ初歩的なメモ書きですが、このブログにたどり着いた方の参考になれば幸いです。でゎでゎ♪